南信州管内でマイマイガが発見されました
本日(4月9日)、南信州管内の柿の木(無防除)でマイマイガの一齢幼虫が確認されました。
ほ場で確認した場合は、見つけ次第除去し、今年度も市田柿の高品質生産に努めましょう。
干柿レシピ研究発表会が開催されました!
干柿レシピ研究発表会に、市田柿ブランド推進協議会もご招待をいただき、
参加しました。
「干柿定食」ということでしたが、ご飯と市田柿(干し柿)の組み合わせがどうしても
思い描けないまま、会場に向かいました。
「干柿定食」はこんな感じでした。
驚きは、干柿どんぶり!
ホタテの炊き込みご飯の上に、なんと!さしみのような市田柿が乗っています。
恐る恐る食べてみると、ピリッと辛味が効いて・・・。わさび醤油で味付けした市田柿でした。
思いがけない組み合わせと、思いがけないおいしさに言葉がありませんでした。
その他のメニューは
干柿の豚肉巻き、干柿なます、干柿サラダ、干柿入りピザ、干柿の漬物、
干柿のミルフィーユ、(飛鳥汁)です。
どれも、おいしくいただきましたが、私のおすすめは、なますとミルフィーユ
です。
ここから、市田柿定食のレシピをダウンロードできます。
是非チャレンジしてみてください。
80名ほどの方が、市田柿(干柿)料理に舌鼓を打ちました。
市田柿定食の他にこんな干柿料理がありました。
左からコンニャクと干柿のあえもの、干柿の甘酒漬け、チョコレートでコーティング
調理場では、会員のみなさん30名ほどが忙しくご準備をしていただいて
いました。
おいしく、楽しいひと時をありがとうございました。
寒さに耐える市田柿の芽
こんなに寒くて市田柿の芽はだいじょうぶなのでしょうか。
今、市田柿の木を見ると、枝の先に膨らんだ芽があるのが分かります(写真)。
柿の実は、春になり、この芽(枝先の数芽)から伸びだした枝の途中に花が咲き
実になります。
(枝先の芽の外観(写真提供:南信農業試験場))
市田柿の花は、毎年6月はじめころ咲きますが、すでに、この花のもとが
芽の中に出来上がっています。
(芽の皮を外側から丁寧に剥いていくと生長点が現れます)
(生長点の周りに膨らんだ花のもとが見えます)
(花のもとがない芽(花が咲かない芽))
昨年は、春先の低温で芽が凍死してしまい、まったく花が咲かない園地もありました。
このところ毎日、氷点下になりますが芽が凍ってしまわないのでしょうか。
実は、今は市田柿の芽が一番寒さに強い時期です。
多少の寒さなら十分耐えられるのです。
昨年の凍害は、根が活動を始め、芽の先端が少し動きかけた時期に低温に遭遇したため、
寒さに対する抵抗性が低く大きな被害となってしまいました。
今年は、無事に花を咲かせて欲しいと願っています。
市田柿の包材いろいろ
「市田柿」は、暮れの贈答品や高級品干柿というイメージが強くありませんか?
このためか、ご購入いただける方の多くはご高齢の皆様です。
若い方々で、「市田柿」を召し上がったことのあるという人は、
どなたかからのおすそ分けというパターンが多いようです。
そこで、ブランド推進協議会加盟団体の中では、
今まで手に取ってもらえなかった消費者の皆様にもアピールできるような
様々なパッケージで販売を始めています。
市田柿コンクールの展示会場では、こういった包材も展示しました。
愛知大学生が考案した1個入りパッケージ
JAみなみ信州
(有)いちだ農産
(株)戸田屋
せん定指導の技術統一を行いました
12月13日に伊那園芸技術振興協議会主催により、
柿のせん定技術検討会が開催されました。
上下伊那のJA・園協技術員や普及指導員、南信農業試験場の研究員により
本年のせん定指導をどのように行うか、技術統一が図られました。
今年の特徴は、凍霜害等により着果が少なかったため、徒長的な枝が多いこと
花芽は、例年に比べ多くなると見込まれること等です。
また、凍霜害対策としてせん定枝のチップ等を利用した燃焼法が紹介されました。
まだ、多少検討すべき事項があるようですが、比較的簡単に準備や点火が
できるようです。
是非、凍霜害対策としてご検討いただきたい技術です。
果樹せん定枝のチップ等を活用した燃焼法資料のダウンロード
いよいよ市田柿工房(JAみなみ信州)が竣工!
建設場所は、南信農業試験場に隣接しており、農道からも施設がよく見え、「市田柿工房」の文字と市田柿の絵が目立ちます。
施設の機能は、大きく分けて干し柿の加工製造と、選別包装の2つに分けられます。
特に、信州大学と共に開発された減圧式乾燥庫10台が導入され、皮むきから干し柿の仕上げまで
すべて室内で行える画期的な施設となっています。
減圧式乾燥庫
また、内部センサーによる種(たね)の有無による選別や、個数と重さを自在に指定した包装など、製品の付加価値を高めた商品づくりが可能です。
この施設では、農家の労力を軽減するため、干し柿をバラで集荷したり、原料柿の買い入れや、干し柿加工の一部作業の受託も行われます。
農家の負担軽減を図り、担い手や生産量の減少に歯止めをかけるねらいです。
施設の隣には、高森町の市田柿試験地や南信農業試験場があり、この地が、市田柿の生産振興の要となることが期待されます。